ボクがバンコク不動産投資に失敗した理由 その1:はじめに

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2013年4月に購入したバンコクのコンドミニアムを売却した。結果は大失敗。以下、売買のまとめ。通貨はタイバーツ(THB)。

  • 購入価格:1,762,120
  • 予約料: 90,000 (購入時、予約のためデベに支払う)
  • 売却価格:999,000 (売却時、買主から受領した予約料30,000を含む)

単純に差し引きして、-862,120(-48.9%)。この時点で目も当てられないくらいのマイナス。上記の他、建物完成前後に以下のようなコストがかかっている。これらはケースにより価格が異なる、もしくは正確に定量化できないので、項目のみ示す。

  • 海外送金費
  • 家具購入費
  • デベとのコミュニケーションコスト

また、売却時には更に以下のようなコストがかかる。占めて173,000程度。

  • 登記変更費用:85,897
  • 売却手数料:85,600
  • 翻訳料:1,500 (土地局提出資料の翻訳に係る費用)

売却損と費用を併せると-1,035,117(-58.7%)。散々な結果である。実際には上記の送金費用や各購入費、および多大なコミュニケーションコストがかかっているので、金銭的・精神的負担はこの数値より遥かに大きい。骨折り損のくたびれ儲けを地で行くような、最悪の投資結果となった。

初めての不動産投資だったとはいえ、なぜこのような惨状に至ったか。思い出すと歯噛みしたくなるほどの悔恨と怒りの念がこみ上げてくるエピソードばかりだが、ここではできるだけ冷静に失敗の分析を何回かに分けて綴ってみたいと思う。

分析を記す理由の一つは、まさこのブログのテーマでもある自分自身が将来より良い投資をする(Bet On the Better)ため、もう一つは、嘗ての私と同じように新興国の不動産投資を考えている人が投資判断をする上での思考の糧にしていただくため。別に慈善家ではないが、例え自分と無関係の人であっても、みすみす無意味な行為に労力と資金を投じるのはいい気持ちがしない。

偉人曰く、「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」。分析に値するのは、成功ではなく失敗のはずである。

2件のコメント

  1. お気持ちは、察します。。。今、タイのバンコク、郊外を含めて、過剰供給です。
    テナントを付けるのは、スクビットの中心地でも大変です。
    日本人駐在員も、それほど、大きく増えない中、ゼロサムゲームです。

    1. タイ経済自体が伸び悩んでいる一方、賃金水準でも他の東南アジア各国より割高でしょうからね。
      賃貸実需が増えないのも想像に難くないです。

      富裕層が買う一等地の超ラグジュアリ物件か、中国人が買うミドルクラス物件なら需要もあると
      聞きますが、いずれも投資妙味があるか微妙ですね。

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